接客サービススタッフとして大事にしたい技術(ゲストを観察する能力『洞察力』)
接客サービススタッフとして必要な技術として
「愛想と愛嬌」「挨拶」「返事」「身だしなみ」
を挙げました。
私はさらに初期から意識して身に着けて欲しい技術として、「洞察力」を挙げます。
「洞察力」… 物事の性質や原因を見極めたり推察したりするスキルや能力。
つまり、ゲストの見えない部分までもしっかりと観察をして、見極めて、行動を起こせる力が接客サービスには重要だと私は考えます。
それはなぜか?
サービスの現場は「ゲスト主体」の空間だからです。
つまり、どんなに自分が「良いサービスをしている」と思った行動でも、ゲストが
不快に感じれば、それは「悪いサービス」になってしまいます。
実際に接客サービスをされている方なら、この意識のズレを痛感される事が多いと
思います。
しかし中にはこのズレが理解できず、逆にゲストに不快感を持つ方を私は何人も
現場で見てきました。
どんなものにも基本の型があります。接客サービスにおいてもそうです。
長い時間、接客サービスに関わった人なら「これが私にとっての良いサービスだ」というこだわりがあるはずです。私もその中の一人です。
しかし本当にゲストにとって「良いサービス」とは、
いかに型にはまらず(そのように見せかけて)ゲストを「洞察」し、ゲストの気持ち良い部分を
しっかりと鷲掴みにすることなのだと私は考えます。
その為には、鋭い「洞察力」とそこから導き出された答えを遂行できる技術が必要となります。
ここで「型」という話を持ち出すなら、無数の型をいかに持てるか、または新たに作り出せるかがその人の接客サービスの力となると私は考えます。
しかし、この「洞察力」は簡単に身につくものではありません。やはり長年の経験に
より積み重ねられていくものだと思います。
だからこそこの「洞察力」は早い段階から意識だけはしてもらいたいと思います。
なぜなら、
「洞察力」を鍛える事が接客サービスというものを「面白く」していく要素としても
とても重要だと私は考えているからです。